7月 17日 2016

レシピの書き方 - レシピ校正者の会

 書き方の本というのは、視点はよいと思う。昨今では多くの人が、料理の本や個人のブログ記事などを見くらべて「これは読みやすい」、「これはわからない」というものの違いを漠然と感じていて、だからこそよりランクの高いレシピを目指そうという人も出てくるはずだ。そういう立場の人には、とても役に立つ…とは思う。



 ただ、それだけだと、おそらく10ページもあれば用が足りてしまう。つまり
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○ 書き方のパターン
たとえば、わたしが思いつくものとして
A 材料と分量を一覧のように重視し、下ごしらえなど簡単な手順は添え書きにしてから、本文でじっくり説明するのか
B 材料と分量を一覧にして、文章で料理を説明し、コツのようなものを欄外などに書き添えるか
C 材料を一覧にしたら、画像をふんだんに使用して言葉を減らし、目で見てわかるようにするか

○ 文体、用語は統一
D ですます調なのかどうか
E 食材はカタカナで書くのか、ページによってカタカナだったり漢字だったりしていないか
F 分量の目安や単位(重さ、計量スプーン、計量カップ、ccとmlなど)が混じっていないか
G 表現には固有名詞を避ける(サランラップではなく食品ラップ、など)

○ 読みやすいか
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 これ以外は、書き手の文章センスに大きく左右され、読む側がどういう立場や年齢の人であるかを想定できるならばその相手に読みやすい配慮をするだけの勘の良さがあれば、問題はない。

 これらをただ列挙すれば数ページ、例をあげながらでも10ページ〜20ページもあれば、このテーマの本は終わってしまう。そのためか、本書では、本来ならばレシピを書く立場の人が知っているべき内容(食材やその部位、調理器具の適切な名称、調理用語、食材ひとつに該当する標準的な重さなど)を、細かく解説している。手取り足取りである。

 視点としてはとても重要な本ではあるが、「レシピを書く」ことにおける注意点以外は、料理本を数多く読んだり、実際に料理をしながら身につけていくべき内容であることは否めない。つまり、どれほど本書が読みやすくはあっても、本書によって料理に慣れていない人が読んでレシピを書けるようになるわけではなく、すでに書ける人が念のために読むための本が、これである。


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